マカオ生まれの双子パンダ健健と康康が9歳の誕生日迎える
- 2025/6/28 11:09
- ツーリズム
マカオ・コロアン島の石排灣郊野公園内にあるジャイアントパンダの展示・飼育施設「マカオジャイアントパンダパビリオン(澳門大熊猫館)」では、1組のつがい(オスの開開/Kai Kaiとメスの心心/Xin Xin)、その双子(いずれもオスで健健/Jian Jianと康康/Kang Kang)の4頭が飼育、展示されている。
同館を管轄するマカオ市政署(IAM)は6月27日、健健と康康が前日(26日)に9歳の誕生日を迎え、近くの学校に通う児童と教員らを招待し、誕生日イベントを開催したと発表。マカオでは、ジャイアントパンダの誕生日に合わせて祝賀イベントを開催するのが恒例になっている。
誕生日イベントでは、飼育員特製の野菜とフルーツを使ったシャーベット状のケーキが2頭のパンダにふるまわれ、待ちきれない様子でかぶりつき、集まった児童らがその様子を微笑ましく見守ったとのこと。
2頭はマカオで誕生した初めてのジャイアントパンダとあり、市民から愛されている。

父の開開は17歳、母の心心は18歳。IAMによれば、飼育チームは餌を与えたり、掃除をするのみならず、4頭の体調を把握するための健康診断も行っており、これに適応するための適切な動作の行動訓練を通じ、4頭は非麻酔状態で採血、血圧測定、心拍数測定、触診を受けることができているという。
目下、4頭のマカオでの生活を豊かにし、運動量を確保するため、お気に入りの食べ物をプールや麻袋に入れて宝探しごっこをしたり、遊び疲れて毛が汚れた際には水浴びをさせているほか、餌については、主食の竹は時期に応じて広東産、四川産のものを選び、旬のシーズンにタケノコを入れたり、リンゴやナシ、ファイバービスケットなども織り交ぜて与えるなど、常に4頭の健康状態に応じたメニュー調整を行っているとした。

マカオジャイアントパンダパビリオンは2009年のマカオ返還10周年を記念して中国中央政府から1組のつがいが贈られることが決まったことを受けて建設されたもので、2011年1月にオープン。2021年5月1日から入館料が無料化されている。世界を見渡しても、年間を通じて無料でジャイアントパンダを見学できる施設は極めて珍しい存在といえる。
なお、マカオジャイアントパンダパビリオンに位置する石排灣地区には昨年(2024年)新交通システム「マカオLRT」の石排灣線が開業し、アクセスが向上した。
