マカオ、歳入の8割超をカジノ税に依存=今年上半期、市場低迷で産業多角化目指す動き

マカオ政府財政局が近日公表した今年(2015年)上半期(1-6月)の財政収支統計によると、歳入は前年同期比35.6%減の551億3210万パタカ(日本円換算:8545億円)で、このうちカジノ経営ライセンス保有6社が納付したゲーミング直接税(いわゆるカジノ税)は前年同期比35.6%減の457億2090万パタカ(7086億円)だった。

なお、歳入に占めるカジノ税の割合についても、前年同期の85.1%から82.9%に下落しているが、依然としてカジノ税への依存度が極めて高い状態は変わらない。

マカオのカジノ税率はカジノ売上の約40%。マカオのカジノ売上は昨年(2014年)6月から今年6月まで13ヶ月連続で前年割れとなっており、カジノ一辺倒からの脱却を目指し、産業の多角化を図る動きが本格化したばかり。

マカオの大型カジノIR(統合型リゾート)施設集積エリア、コタイ地区の夜景(資料)=2015年3月(写真:GCS)

マカオの大型カジノIR(統合型リゾート)施設集積エリア、コタイ地区の夜景(資料)=2015年3月(写真:GCS)

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