マカオの6月CPI4.91%上昇、前月から上昇率縮小=カジノ低迷長期化も家賃、外食、駐車場代はアップ

近年、マカオでは物価の上昇が続いているが、昨今のカジノ売上低迷を受け、今年(2015年)4月の総合物価指数(CPI)上昇率はおよそ4年ぶりの低水準を記録した。その後、5月のCPI上昇率は拡大したが、マカオ政府統計調査局が7月21日に公表した最新データによると、6月のCPIは前年同月比4.91%増の105.90となり、再び上昇率は縮小に転じている。

前年同月との比較で最も価格指数の上昇幅が顕著だったのは「住居・燃料」9.17%、「医療」6.22%、「家庭設備及び用品」5.24%、「食品・ノンアルコール飲料」5.15%で、家賃、問診サービス費、ホームヘルパー費、外食費の値上がりによるもの。一方、「たばこ・アルコール飲料」が2.94%の下落だった。

前月との比較では0.48%上昇。夏物衣料及び自動車価格、駐車場賃貸価格の値上がりを受け、「衣類・履物」、「交通」価格指数がそれぞれ1.69%、1.37%上昇。また、生鮮野菜・果物の価格上昇を受け、「食品及びノンアルコール飲料」価格指数が0.38%上昇。一方、「たばこ・アルコール飲料」と「通信」価格指数はそれぞれ0.24%、0.22%下落した。

今年6月までの直近12ヶ月の消費者物価平均指数は直前期と比較して5.43%上昇。このうち「住居及び燃料」、「食品及びノンアルコール飲料」、「医療」がそれぞれ11.09%、5.52%、5.12%と上昇が目立った。

なお、今年第2四半期(4-6月)の消費者物価平均指数は前年同期比4.79%の上昇。

マカオの町並み(資料)=2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=2015年4月(写真:GCS)

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