マカオの企業別カジノ売上シェア、米国系サンズチャイナが首位キープ=7月

マカオ政府博彩監察協調局が8月3日に公表した資料によると、今年(2015年)7月のマカオの月次カジノ売上は前年同期比34.6%減の186.15億パタカ(日本円換算:約2891億円)で、月次カジノ売上は昨年6月から14ヶ月連続の前年割れとなった。

目下、マカオにはカジノ経営権(サブライセンス方式含む)を持つ企業が6社あるが、7月の企業別カジノ売上では、サンズマカオ、ヴェネチアンマカオ、サンズコタイセントラルといった大型IR(統合型リゾート)を複数展開する米国系のサンズチャイナが約23.8%のシェアを獲得し、前月に続いて首位の座をキープしたという。マカオの日刊英字経済紙「マカオビジネスデイリー」が8月4日付紙面で独自集計による結果として伝えた。

また、7月のシェア2位は5月27日に旗艦IR施設ギャラクシーマカオ第2期の開業があったギャラクシーエンターテイメントグループの22.6%、3位は2014年まで13年連続で年間首位の座をキープしてきたSJMホールディングスの20.3%。4位以下は、メルコ・クラウン・エンターテインメントの14.2%、MGMチャイナ社の9.7%、ウィンマカオ社の9.4%と続いたとのこと。

なお、メルコ・クラウン・エンターテインメントが今年下半期にスタジオ・シティ、来年(2016年)3月25日にはウィンマカオがウィンパレスの開業を予定しており、これら大型IRの登場によって、今後シェアが大きく変動する可能性もある。

サンズチャイナの旗艦カジノIR「ヴェネチアンマカオ」(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

サンズチャイナの旗艦カジノIR「ヴェネチアンマカオ」(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

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