中国の生活雑貨チェーン「メイソウ」がパクリ疑惑を否定=マカオ紙とのインタビューで

「どことなく日本の雑貨・ファッション量販店のロゴやインテリアと似ている?」としてネット上を中心に話題となった中国の生活雑貨チェーン「メイソウ(名創優品)」だが、今年(2015年)4月にマカオへ進出して以来、すでに3店舗を展開、今月(8月)中には4店舗目を出店する計画という。

実は、香港やマカオにも「元祖」とされる日本の量販店(本紙註:ユニクロ、ダイソー、無印良品)が進出していることから、日本と同様にメイソウのパクリ疑惑がネット上で大きな話題となっているのだ。

そんな中、マカオの日刊紙「澳門日報」が8月4日付紙面でメイソウ運営会社にあたる名創生活百貨有限公司のマーケティング・ダイレクター陳可君氏へのインタビュー取材記事を掲載し、疑惑について切り込んでいる。

同紙の「ネット上で日本の3つの量販店の混合版、パクリではないかと指摘されている」との質問に対し、陳氏は「商標及びインテリアデザインの相似が盗用だとする意見には同意できない」とした上、「ショップにとっても最も重要なことは整然と商品が並び、顧客が買い物しやすいことである」と回答。「大企業や大きな売場のデザインは参考に値する。相互学習することは間違いではない」と付け加え、パクリの認識はないとしつつも、参考にした可能性については否定しなかった。

陳氏によると、マカオの店舗はいずれも人通りの多いエリアを選んで出店しており、顧客の6〜7割がマカオ在住者で、平均客単価は60パタカ(日本円換算:約932円)前後とのこと。価格帯は商品により異なるが、およそ15〜100パタカ(約233〜1553円)、商品の主な生産地は中国本土、タイ、台湾等という。なお、マカオの今後の出店計画については7〜8店舗体制とする計画があるとした。

マカオのダウンタウンにあるメイソウの店舗(資料)—本紙撮影

マカオのダウンタウンにあるメイソウの店舗(資料)—本紙撮影

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