マカオのCPI上昇率縮小続く=15年7月、4.76%上昇の106.13

近年、マカオでは物価の上昇が続いているが、昨今のカジノ売上低迷を受け、今年(2015年)4月の総合物価指数(CPI)上昇率はおよそ4年ぶりの低水準を記録した。その後、5月のCPI上昇率は拡大したが、6月には再び縮小に転じている。マカオ政府統計調査局が8月25日に公表した最新データによると、7月のCPIは前年同月比4.76%増の106.13となり、上昇率の縮小がさらに進んだ。

前年同月との比較で最も価格指数の上昇幅が顕著だったのは「たばこ・アルコール飲料」の28.11%、「住居・燃料」8.72%、「医療」5.98%で、主にたばこ増税及び家賃、問診サービス費、ホームヘルパー費、外食費の値上がりによるもの。

前月との比較では0.22%上昇。たばこ増税に伴う小売価格アップを受け「たばこ・アルコール」価格指数が32.00%、パッケージ旅行ツアーの値上がりで「レジャー・文化」価格指数が1.49%のそれぞれ上昇。LPG価格の下落により「住宅・燃料」価格指数の上昇幅が一部相殺された。夏物衣料のセール開始を受け、「衣料・履物」価格指数は3.35%、ガソリン価格下落により「交通」価格指数が0.48%のそれぞれ下落。

今年7月までの直近12ヶ月の消費者物価平均指数は直前期と比較して4.89%上昇。このうち「住居及び燃料」、「医療」、「食品及びノンアルコール飲料」がそれぞれ10.07%、5.72%、5.11%と上昇が目立った。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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