マカオの交通系ICカード、中国71都市と相互利用可能に

中国の交通系ICカードネットワーク「シティユニオン」は11月10日に広東省珠海市で開催した年次総会で、マカオの「マカオパス(澳門通)」を含む中国22都市のカードが新たにネットワークに加わり、カバーする都市の数が72となることを明らかにした。

マカオパスと中国本土71都市の交通系ICカードの相互利用が可能になるのは来年(2016年)2月以降の予定。なお、マカオパスの場合、現在流通しているカードをそのまま使えるわけではなく、来年1月から発行を予定しているシティユニオンのロゴ入りの新カードに切り替えをする必要があるという。

マカオは1999年にポルトガルから中国へ返還されて以降も、従来の法定通貨マカオパタカを使っているが、シティユニオンネットワークの相互利用におけるベース通貨は人民元となり、マカオにおけるマカオパタカ使用分は為替レートに応じて人民元決済されるとのこと。

シティユニオンが設立されたのは2008年で、今回まで5回にわたって段階的にネットワークを拡大してきた。ネットワーク全体の累計カード発行枚数は1.5億枚に上るとのこと。カバー都市は上海市、天津市、瀋陽市、鄭州市といった地域を代表する大都市、マカオと陸続きで往来も緊密な広東省・珠海を含む広いエリアに分布している。

中国71都市との相互利用サービスに対応したシティユニオンロゴ入り「マカオパス」のイメージ(写真:Macau Pass S.A.)

中国71都市との相互利用サービスに対応したシティユニオンロゴ入り「マカオパス」のイメージ(写真:Macau Pass S.A.)

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