マカオの新IRウィンパレスの開業日、3ヶ月延期の来年6月25日に=建設工事遅延で

米ラスベガスに本拠地を置く国際カジノ・リゾート大手のウィンリゾーツは11月18日(ラスベガス時間)、マカオ子会社を通じてマカオ・コタイ地区で開発を進める大型IRプロジェクト「ウィンパレス」の開業日について、当初予定の来年(2016年)3月25日から3ヶ月遅延となる6月25日に変更することを発表した。

ウィンリゾーツのプレス発表の内容によると、遅延要因は建設工事の発注先である豪大手ゼネコンのCIMICグループ(旧社名:レイトンホールディングス)から完工時期が当初予定に間に合わないとする進捗報告を受けたためとのこと。

なお、コタイ地区で着工済みのIRをめぐっては、今年8月、米ラスベガスサンズグループの現地子会社が開発を進める「パリジャンマカオ」の開業時期が当初予定の2015年末から2016年末へおよそ1年延期になることを発表したばかり。

コタイ地区はマカオにおける大型カジノIR集積エリアで、マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営による旗艦IRの建設が2017年頃まで続く見通し。今年に入って以降、5月末にはギャラクシーエンターテイメントの「ギャラクシーマカオ」の第2期拡張部及び「ブロードウェイマカオ」、10月末にはメルコ・クラウン・エンターテインメントの「スタジオ・シティ」が相次ぎ開業。今後は、「ウィンパレス」、「パリジャンマカオ」のほか、2016年第4四半期にMGMチャイナの「MGMコタイ」、2017年にSJMホールディングスの「リスボアパレス」がそれぞれ開業を予定している。

米ウィンリゾーツがマカオ・コタイ地区で開発中の大型カジノIRプロジェクト「ウィンパレス」の完成予想イメージ(写真:「Wynn Palace」ウェブサイトより (c) Wynn Resorts Holdings LLC.)

米ウィンリゾーツがマカオ・コタイ地区で開発中の大型カジノIRプロジェクト「ウィンパレス」の完成予想イメージ(写真:「Wynn Palace」ウェブサイトより (c) Wynn Resorts Holdings LLC.)

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