米カジノ大手ウィンリゾーツのマカオ部門、1割超減収見通し=16年第1四半期業績初歩予測公表、VIPルーム不振響く

米国ラスベガスに本拠地を置く国際カジノ大手ウィンリゾーツは4月5日(米ラスベガス時間)、今年第1四半期(2016年1〜3月期)マカオ事業部門、ラスベガス事業部門に関する初歩財務業績予測を公表した。

マカオのカジノ市場、特にVIPルームの不振が続く中、マカオ事業部門の第1四半期の売上高は前年同期比(以下同)13.0〜14.5%減の6.03〜6.13億米ドル(日本円換算:約659〜670億円)の範囲内、調整後EBITDAは8.1〜11.9%減の1.87〜1.95億米ドル(約204〜213億円)の範囲とそれぞれ予測。

第1四半期のカジノVIPルームのローリングチップ売上は21.4%減の134.6億米ドル(約1兆4702億円)、マスゲーミングフロアのベット金額は5.5%減の12.1億米ドル(約1322億円)、スロットマシンのベット金額は5.8%増の10.9億米ドル(約1191億円)。平均ゲーミングテーブル数はVIPルームが63台減の189台、マスゲーミングフロアが31台増の214台、スロットマシン台数は132台増の781台だった。

なお、第1四半期のマカオ全体の累計カジノ売上は13.3%減の561.76億パタカ(約7679億円)で、今回ウィンリゾーツのマカオ事業部門が予測した減収幅に近い。

ウィンマカオ(資料)=マカオ・新口岸地区、2015年4月—本紙撮影

ウィンマカオ(資料)=マカオ・新口岸地区、2015年4月—本紙撮影

ラスベガス事業部門の第1四半期の売上高は前年同期比0.7減〜1.8%増の3.84〜3.94億米ドル(約419〜430億円)の範囲内、調整後EBITDAは5.1減〜2.1%増の1.05〜1.13億米ドル(約115〜123億円)の範囲とそれぞれ予測。

ウィンリゾーツは、マカオ・コタイ地区で新規大型カジノIR(統合型リゾート)ウィンパレスの開発を進めており、開業予定日を今年(2016年)6月25日と発表済み。

ウィンラスベガス(資料)=米国・ネバダ州ラスベガス—本紙撮影

ウィンラスベガス(資料)=米国・ネバダ州ラスベガス—本紙撮影

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