カジノ業界対象のアジアゲーミングアワード創設=5月マカオで表彰式

世界一のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオ。2007年からアジア最大規模のカジノ見本市「G2E(グローバル・ゲーミング・エキスポ)アジア」が毎年開催されており、業界の最新技術やサービス、関係者が一堂に会することから、アジアにおけるカジノ情報、人材ハブとしての役割を果たしている。

今年で10回目を迎える「G2Eアジア2016」が5月17日から19日まで、マカオの大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオで開催予定。主催者によれば、初日の午後7時から、アジアのカジノ業界(ランド及びオンラインベースの)で活躍した法人、個人を表彰する「アジアゲーミングアワード」の授賞式が同会場で行われるとのこと。

アジアゲーミングアワードはアジアのカジノ情報を専門的に取り扱う「アジアゲーミングブリーフ」誌がプロデュースし、G2Eアジア及びカジノ・レジャー業界を得意とするコンサルティング会社のイノベーショングループの協力を得て新たに創設したもの。カジノオペレーター賞、IR(統合型リゾート)賞、カジノデザイン賞、テーブルゲームメーカー賞、電子カジノ機器メーカー賞、サプライヤー賞、オンラインオペレーター賞、オンラインサプライヤー賞、モバイルソリューション賞、「革新」分野における顕著な貢献の10部門に加え、40歳以下のリーダーを対象とした若手特別賞を設定するという。

受賞者を選ぶ選考委員会には、マカオ及びアジアのカジノ監理当局に対するコンサルティングサービスを手がけるニューページコンサルティング代表のデヴィッド・グリーン氏(委員長)、イノベーショングループCEOのデヴィッド・リットヴォ氏、マカオのカジノ監理当局DICJの前局長マヌエル・ネーヴェス氏、カジノレギュレーションの専門家で豪アジェンダグループのダイレクター、ピーター・コーエン氏、ブルームバーグインテリジェンスのアジア地区ダイレクターとアナリスト、ティム・クレーグヘッド氏が名を連ねる。

アジアではマカオのほか、韓国、シンガポール、マレーシア、フィリピン、カンボジア、ベトナムといった国・地域にカジノが存在し、日本でもカジノ・IR導入議論が盛り上がりをみせる。現時点ではカジノのない日本だが、日系の電子カジノ機器メーカーやサプライヤーの製品については、すでにアジアを含む世界のカジノ市場に展開している。アジアゲーミングアワードでの日系メーカーや日本人の受賞の有無に注目したいところだ。

「アジアゲーミングアワード」で選考委員長を務めるニューページコンサルティング代表のデヴィッド・グリーン氏(資料)=2016年1月、マカオにて本紙撮影

「アジアゲーミングアワード」で選考委員長を務めるニューページコンサルティング代表のデヴィッド・グリーン氏(資料)=2016年1月、マカオにて本紙撮影

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