5月の訪マカオ旅客数2.8%減の247.7万人=中国本土旅客のマイナス響く

マカオ政府統計調査局は6月23日、今年(2016年)5月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から2.8%減、前月から0.3%増となる延べ(以下同)247万7591人だった。

5月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客は3.8%増の120万5349人、日帰り旅客は8.3%減の127万2242人。旅客の平均滞在時間についても0.1日増の1.2日に。日帰り旅客の滞在時間は0.2日で変わらずだったが、宿泊を伴う旅客では2.2日だった。かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、このところ、その差が拮抗に近いところまで縮小してきている。昨今、マカオでは新ホテルの開業が相次いだことから客室供給数が増加しており、ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことで需要を喚起したものとみられる。

5月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から3.5%減の163万1164人。このうち個人旅客に限ると4.6%減の71万8680人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は65.8%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が4.1%減の50万973人、台湾が6.5%増の8万1404人、韓国が8.0%減の4万8109人、フィリピンが5.6%増の3万462人、インドが2.2%増の2万5764人、日本が2.5%増の2万4965人と続いた。

今年1〜5月の累計訪マカオ旅客数は1240万5950人で、前年同期との比較で0.8%の微減。このうち中国本土旅客は1.5%減の822万4795人で、全体の66.3%を占めた。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが6月1日に公表した資料によれば、5月の月次カジノ売上は前年同月から9.6%減の183.89億パタカ(日本円換算:約2408億円)、1〜5月の累計では11.9%減の916.06億パタカ(約1兆1996億円)だった。

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

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