第63回マカオグランプリ、冠スポンサーはサンシティグループ=3年連続

1954年にスタートした歴史あるモータースポーツの祭典、マカオグランプリ(以下、マカオGP)。1983年からフォーミュラ3(F3)グランプリが設けられ、アイルトン・セナ、ミヒャエル・シューマッハ、佐藤琢磨らが優勝を経てF1にステップアップするなど、若手レーシングドライバーの登竜門的存在として注目を集める。

今年の第63回マカオGPは11月17日から20日までの4日間、起伏やカーブが多く道幅も狭いことから、高度なドライブテクニックを要求される難関コースとして知られる市街地の一般道路を使った全長6.2kmのサーキット「ギアサーキット」を舞台にメインレースとなるF3のほか、オートバイやGTカー等の各種レースが開催される。

マカオグランプリ組織委員会は7月18日、第63回マカオGPの冠スポンサー契約式を行った。冠スポンサーを務めるのはマカオを中心にアジアでカジノVIPルームのほか、広くレジャー・エンターテイメント事業を展開するサンシティグループ(太陽城集團)で、スポンサー料は2000万パタカ(日本円換算:約2億6496億円)とのこと。同社による冠スポンサーは3年連続。スポンサー契約の締結に伴い、第63回大会の正式名称は「サンシティグループ第63回マカオグランプリ」となる。

また、マセラティが2年連続でセーフティカーやメディカルカーのスポンサーとなることが発表された。

大会組織委員会によれば、第63回大会の総予算は前年同様の約2億パタカ(約26億4960万円)を見込んでいるという。今年はF3グランプリのワールドカップへの格上げに向け取り組んでいるほか、二輪車レースのモーターサイクルグランプリが50周年を迎えるため、往年のスタードライバーを招聘した記念イベントの開催を計画しているとのこと。

第63回マカオGP冠スポンサー契約式典。手前左がサンシティグループのアルヴァン・チャウCEO(写真:MSDB=マカオ政府体育局)

第63回マカオGP冠スポンサー契約式典。手前左がサンシティグループのアルヴァン・チャウCEO(写真:MSDB=マカオ政府体育局)

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