低い政府公共投資運用利回りへ批判相次ぐ

8日、マカオ立法会で政府公共投資の運用利回りが長期にわたり低迷している現状を受け、多くの議員と金融管理局行政委員会丁連星主席との間で質疑応答のやり取りが行われた。

9日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。現在、マカオ政府の公共投資は香港ドル、米ドルによる預金と米国国債を中心に運用されており、利回りはそれぞれ0.4%、0.44%、0.45%(2012年2~10月平均)と低水準。金融管理局ではハイリスク・ハイリターンよりも、低利回りながらも低リスクによる運用を志向していると回答。しかし、中国、シンガポール、ノルウェー等の国家系ファンドの2008~2011年の運用利回りがそれぞれ4.25%、6.93%、2.35%にも上ることから、マカオ政府も投資政策を改めるべきとの意見が相次いだ。

これに対し金融管理局行政委員会丁連星主席は今後運用先の多元化を検討しており、人民元への投資も模索すると回答している。また、2012年10月末時点での運用利回りは1.5%だったとした。

関連記事

最近の記事

  1.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  2.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  3.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun