マカオカジノ大手メルコ・リゾーツ&エンターテイメントが17年第3四半期業績発表…増収増益、VIPルーム売上が寄与

マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角、メルコ・リゾーツ&エンターテイメントは11月2日、今年(2017年)第3四半期の監査前業績を発表した。

同社発表資料によれば、今年第3四半期の売上高は前年の同じ時期から19.5%増の13.768億米ドル(日本円換算:約1569億円)、調整後EBITDAは38.4%増の4.002億米ドル(約456億円)、純利益は86.9%増の1.159億米ドル(約132億円)。

同社では、増収要因として、マカオの旗艦IR(統合型リゾート)「シティ・オブ・ドリームス マカオ」のVIPルーム売上の伸長及び「スタジオ・シティ マカオ」に昨年(2016年)11月新設したVIPルームによる売上が寄与したことを挙げた。スタジオシティは2015年10月27日に開業したが、当初はVIPルームを設置していなかった。

また、シティ・オブ・ドリームス マカオで開発を進めている新ホテル「モーフィアス」については、2018年上半期開業予定とした。

メルコ・リゾーツ&エンターテイメントはマカオ・タイパ島で「アルティラマカオ」、コタイ地区で「シティ・オブ・ドリームス マカオ」及び「スタジオ・シティ マカオ」の大型IR(統合型リゾート)を運営するほか、「モカ」ブランドのスロット専門カジノ施設を市内各所に展開。また、フィリピン・マニラで「シティ・オブ・ドリームズ マニラ」を運営するなど、マカオ以外の市場へも進出。日本市場への進出意欲も示している。

シティ・オブ・ドリームズ マカオ(資料)-2017年1月、本紙撮影

シティ・オブ・ドリームズ マカオ(資料)-2017年1月、本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社がマカオ特別行政区の成立25周年を記念して…
  2.  マカオ政府とカジノ運営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(…
  3.  このほど5月27日から中国本土から香港・マカオへの「自由行」と呼ばれる個人観光旅行スキーム(In…
  4.  マカオの公共放送局でラジオ・テレビ兼営の「澳門廣播電視(略称:TDM)」が5月13日に開局40周…
  5.  マカオ政府統計・センサス局は5月13日、昨年(2023年)のジョブトレーニング調査結果を公表。 …

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun