マカオカジノ大手SJMホールディングスが18年第1四半期業績発表…増収増益

マカオのカジノライセンスを保有する6陣営の一角、SJMホールディングスは5月2日、今年第1四半期(2018年1〜3月期)の監査前主要業績ダイジェストを発表した。

同社発表資料によれば、今年第1四半期昨年通期の総純収入は前年同期比7.1%増の85.97億香港ドル(日本円換算:約1201億円)、このうち純カジノ売上(総カジノ売上からコミッション及びインセンティブを控除したもの)は6.7%増の84.10億香港ドル(約1175億円)。純カジノ売上を部門別にみると、VIP部門が1.1%減の48.81億香港ドル(約682億円)、マスゲーミング(いわゆる平場)部門が9.5%増の57.41億香港ドル(約802億円)、スロットマシン部門が14.6%増の2.94億香港ドル(約41億円)。

このほか、調整後EBITDAは17.0%増の9.87億香港ドル(約138億円)、株主に帰属する純利益は25.8%増の7.30億香港ドル(約102億円)に。

なお、マカオ全体のカジノ売上に占める同社のシェアは2.2ポイント下落の14.7%にとどまった。

SJMホールディングスは「マカオのカジノ王」ことスタンレー・ホー氏が率い、2002年まで40年間にわたってマカオのカジノ経営権を独占していた老舗カジノオペレーター。「リスボア」ブランドのカジノ施設及び中小規模のホテル内にフランチャイズ方式で衛星カジノを展開。目下、競合社が相次ぎ旗艦施設を展開するマカオの新興埋立地、コタイ地区で同社グループ初となる大型IR「グランドリスボアパレス」の開発を進めており、完成予定時期は2019年第1四半期としている。

マカオ半島中心部に建つSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

マカオ半島中心部に建つSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

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