マカオ気象局が大型の台風22号接近に伴う警戒情報発出…9月15日から16日にかけて外出控えて

マカオ政府地球物理気象局は9月13日午後5時(現地時間、以下同)付で大型の台風22号(国際名:マンクット)の接近に伴う特別警戒情報を発出。

台風22号は9月15日午前にも南シナ海に入り、猛烈な勢力を維持した状態で中国広東省沿岸に接近することから、マカオ及び珠江デルタ地域に対する大きな脅威となるとした。マカオでは暴風(15日夜から16日にかけて時速63〜118キロ)、豪雨(15日から17日にかけて150〜200ミリ)、さらには低地での浸水(16日正午から夜にかけて内港エリアで50センチから150センチ)も予想されることから、市民に対して15、16日の戸外活動は控え、早めに暴風、豪雨、高波への備えを整えるとともに、当局による最新の台風情報に留意するよう呼びかけた。

昨年(2017年)8月23日、台風13号(国際名:ハト)がマカオへ襲来。人的、物的にも甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しい。マカオでは、これを教訓として災害に強い街づくりが進められてきた経緯がある。マカオ政府は9月13日に市民防衛オペレーション会議を招集し、マカオ政府のフェルナンド・チュイ(崔世安)行政長官が市民及び旅客の安全確保、電力や水道といったライフラインの維持について関係部門、機関と密に連携し、全力で取り組む姿勢を示した。

訪マカオ日本人旅客数は年間約30万人。折しも、台風22号がマカオに最接近する週末は日本の三連休にあたり、通常より多くの日本人旅客がマカオに滞在することも予想される。マカオ政府では、台風22号の接近に備え、市内16カ所の避難センターの事前準備を完了したとしており、状況に応じて一斉稼働となる。避難センターには緊急用食料、布団セット、衛生設備、充電設備、授乳室が揃い、国籍や在留資格に関わらず利用することができる。

避難センターの標識(写真:マカオ政府社会工作局)

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