10月マカオの蚊の繁殖指数は平年より低水準も輸入性デング熱感染者の確認相次ぐ…衛生局が注意呼びかけ

マカオ政府衛生局(SSM)は11月6日、今年(2018年)10月の蚊の繁殖指数(誘蚊産卵器指数)がマカオ全域で45.0%となり、平年より低い水準だったと発表した。

SSMでは、デング熱やジカ熱を媒介するヒトスジシマカの活動及び分布状況を把握するため、2002年から誘蚊産卵器を設置しての観測をスタートし、現在はマカオ全域に約860個を設置し、月次で統計データを収集している。

10月の繁殖指数45.0%は、2002年に観測をスタートして以降の同月の平均値である50.9%と比較してやや低い。地区別ではマカオ半島の筷子基地区で52.1%、黒沙環地区で47.2%、沿岸地区で47.8%、風順堂地区で54.8%、塔石地区で48.9%、コロアン島で63.5%となり、全域平均を上回った。

SSMでは、デング熱やジカ熱を媒介するヒトスジシマカはマカオに生息しており、直近でも複数の輸入性デング熱感染例が確認されていることから、住民に対してその発生源となる水たまりの除去に努めるなどの協力を呼びかけた。また、デング熱流行地、特に東南アジア方面へ出かける際には防虫対策に努めること、外遊歴の有無にかかわらず、発熱や発疹といったデング熱に似た症状が出た場合には、速やかに医師の診断を受け、その際、居住地及び外遊歴を必ず医師に告知するよう求めた。

マカオでは昨年(2017年)域内デング熱感染が7例、マカオと隣接する広東省珠海市からの越境労働者の感染例が1例確認された。今年は1月、3月、4月、7月、8月、9月、10月にかけて輸入性デング熱感染が14例確認されており、患者はマレーシア(3例)、タイ(2例)、インドネシア(1例)、カンボジア(1例)、フィリピン(1例)、中国・広東省(6例)への渡航歴があった。また、6月に1例、9月に3例の域内感染例も確認されている。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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