マカオのホテル業界、フルタイム従業員数対前年4.3%増の約5.9万人…人材ニーズは縮小傾向=19年第1四半期

マカオ政府統計調査局は5月29日、今年第1四半期(2019年1〜3月)のホテル業界人材需給及び報酬調査統計を公表した。

今年第1四半期末時点におけるホテル業界のフルタイム従業員数は5万9516人で、前年の同じ時期から4.3%の増加だった。今年3月のフルタイム従業員の平均月給(賞与等臨時給含まず)は前年同月から1.5%増の1万8180マカオパタカ(日本円換算:約24.5万円)。

今年第1四半期末時点における空きポジションは前年の同じ時期から51枠減の2133枠。空きポジションの採用条件に関しては、68.1%が中国語(いわゆる北京語)、51.0%が英語能力をそれぞれ必要とした。

今年第1四半期の従業員採用率は4.1%、求人率は3.5%、離職率は4.3%で、前年の同じ時期からそれぞれ1.7ポイント、0.2ポイント、0.1ポイントの下落となり、前年同時期との比較で業界における人材需要が縮小傾向にある状況を示す結果だった。

近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区及びマカオ半島の沿岸地区を中心に大型カジノIR(統合型リゾート)、ホテルを含む複合ビル等の建設ラッシュが続いている。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

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