マカオのカジノIR併設ホテル客室で窃盗事件…中国本土出身の男逮捕=宿泊客尾行して客室階へ侵入、無施錠の部屋を物色

マカオ司法警察局は6月10日、コタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設ホテルの客室内から宿泊客の所持品およそ2万6000マカオパタカ(日本円換算:約35万円)相当分を盗んだとして中国本土出身の男(50)を逮捕したと発表。

事件発生は6月1日のこと。宿泊客の女性がホテル客室に戻ったところ、室内に残していたタブレットPC、指輪、ネックレス、腕時計、サングラスが無くなっているのに気づき、何者かに盗まれた可能性があるとして警察に通報。女性によれば、午後6時頃に部屋を出て、戻ってきたのは午後11時頃だったという。

通報を受け、警察が捜査に着手。ホテルの監視カメラを確認したところ、午後8時頃、宿泊客を尾行してホテルの客室階へ侵入し、廊下を徘徊しながら、無施錠の客室を探して歩く男がおり、被害者女性の客室のドアが開いたことから中へ入り、約13分後に出てくる様子が映っていたとのこと。男は別の階でも同様の行動を繰り返していたが、成功せずに終わったという。その後、男は地下駐車場で着替えをしてから車に乗ってホテルを離れ、午後10時頃に中国本土側へ移動したことが確認された。

警察は男の身元の割り出しに成功しており、7日午後9時頃、男が再びマカオに入った際、イミグレーション施設内で身柄を確保。なお、男は警察の調べに対してIR施設に行ったことを「覚えていない」とし、犯行を否認しているというが、警察では、監視カメラ映像などの確固たる証拠が存在することから、男を窃盗罪で起訴したとのこと。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

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