マカオ治安警察局は6月10日、降車したばかりの乗客をはね、そのまま走り去ったとして、70代のタクシー運転手の男を過失傷害及び救援義務不履行で送検したと発表。

警察によれば、同月6日夜、中国本土からマカオを訪れていた30代の女性2人がマカオ半島の十月初五街でタクシーを降りる際、急に車が動き出し、1人の足がタイヤと接触。同乗者が窓ガラスを叩いて停車するよう呼びかけ、近くにいた通行人も加勢したものの、車はそのまま走り去ったという。被害者は足に軽傷を負い、病院で治療を受けたとのこと。

事件当日に警察に通報があり、当事者がメモしていたナンバープレートをもとに運転手へ連絡し、調査協力のため出頭を要請。運転手は約2時間後に警察を訪れ、アルコール検査はクリア。事故発生時の状況について、すでに客が降車したと思ってよく確認せずに車を動かしたことは認めたが、ケガをさせてことは否認しているという。

マカオ治安警察局（資料）－本紙撮影