マカオのカジノ街で強盗事件、ATMへ入金に訪れた高齢者がフォークで襲われる…中国本土出身の男逮捕

マカオ治安警察局は8月5日、同月3日深夜、カジノ施設が建ち並ぶマカオ屈指の繁華街として知られるマカオ半島新口岸地区にあるATMコーナーで強盗事件が発生したと発表。

警察発表によれば、70代の男性(被害者)が現金12万香港ドル(日本円換算:約163万円)を入金するためATMコーナーを訪れ、マシンを操作しようとしていた際、野球帽をかぶった男が中に入ってきたため、相手に外で待つよう伝えたところ、突然フォークを手にして襲いかかってきたという。その後、もみ合いになり、被害者の所持していた現金が床に散らばり、混乱に乗じて男が3000香港ドル(約4万円)を奪って逃走したとのこと。

被害者から通報を受けた警察が捜査に着手し、まもなく現場付近の駐車場で破れたシャツを着ている不審な男を発見。この男に対して職務質問を行ったところ、犯行を認めたという。男は警察の調べに対し、被害者の態度が悪かったためやったとし、凶器のフォークは食事のために持ち歩いていたものと説明したとのこと。犯行に使われた凶器と犯行時に着用していた野球帽は現場近くのゴミ箱から発見された。被害者の男性は顔、首、背、両腕、胸に傷を負っており、病院で手当てを受けたという。警察では、被疑者の中国本土出身の30代の男について、強盗、禁止武器所持、障害罪で送検する方針。

マカオ半島新口岸地区のATMコーナーで発生した強盗事件で使われた凶器のフォーク等(写真:マカオ治安警察局)

マカオ半島新口岸地区のATMコーナーで発生した強盗事件で使われた凶器のフォーク等(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は4月28日、各イミグレーション施設で検査体制の強化を図り、違法な運搬活動…
  3.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun