マカオ航空が7月の日本路線運航見通し発表…東京出発便のみ約2ヶ月ぶり再開か

 マカオと日本を結ぶ直行便を運航する唯一の航空会社となるマカオ航空(NX)は6月24日、マカオ本社版の公式ウェブサイトで7月1〜31日の運航見通しを発表した。

 同社は通常、東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日2往復、福岡に週4往復運航しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行に伴う日本側とマカオ側における入境制限等の影響を受け、2月から大幅減便を余儀なくされており、5月初旬以降はおよそ2ヶ月にわたって日本路線の旅客便ゼロ状態が続いている(一部日程及び路線で貨物便として運航するのみ)。

 6月24日付の更新情報によれば、東京(成田)線のNX861便(東京発マカオ行)のみ7月の毎週木曜(23日を除く)に限っての運航予定とのこと。逆方向のNX862便(マカオ発東京行)については記載なしだった。

 目下、マカオでは厳格な水際対策が講じられており、外国人及び過去14日以内に外国滞在歴のある中国本土・香港・台湾居民ともに入境禁止とされている。マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)のみが入境可能となるが、マカオ到着後、政府指定場所における14日間の医学観察(隔離検疫)を受けることが必須。マカオ国際空港におけるトランジット(乗り継ぎ)サービスも中止中。これらを考慮すれば、マカオ居民の帰還用途が主となりそうだ。

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  2.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  3.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun