マカオ、ジャイアントパンダの双子が4歳の誕生日迎える…亜成年段階に入り分別飼育スタート

 マカオ・コロアン島の石排灣郊野公園内にあるジャイアントパンダの展示・飼育施設「マカオジャイアントパンダパビリオン(澳門大熊猫館)」で飼育されている双子のオスのジャイアントパンダの健健と康康がきょう(6月26日)4歳の誕生日を迎えた。

 マカオジャイアントパンダパビリオンを管轄する市政署(IAM)によれば、2頭は亜成年段階に入ったため、春から分別飼育しているとのこと。健健の体重は122kg、康康は104kgで、飼育員が成長ステージに合わせた行動トレーニングを行っており、成長及び発育状況は理想的という。目下、マカオジャイアントパンダパビリオンでは健健と康康の、その父親の開開、母親の心心の計4頭を飼育しており、成長及び習性上の需要に応じて施設の改善を進めていくとした。

 なお、ジャイアントパンダの誕生日に合わせて祝賀イベントを開催するのが恒例となっているが、今回は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫対策で見送りに。ただし、健健と康康にはプレゼントとして飼育スタッフ手作りの果汁シャーベットなどを使った特製ケーキが提供され、2頭は嬉しそうに駆け寄り、ご満悦の表情で味わっていたという。

 今後、7月には心心が13歳、8月には開開が12歳の誕生日を迎える。いずれも健康状態は良好で、体重は約124kgとのこと。IAMでは、地元の子供たちを招いての誕生日祝賀イベントを計画中とした。

 健健と康康はマカオで生まれた初めてのジャイアントパンダの赤ちゃんとあって、市民にとってアイドル的存在となっている。

 マカオジャイアントパンダパビリオンは2009年のマカオ返還10周年を記念して中国中央政府から1組のつがいが贈られることが決まったことを受けて建設されたもので、2011年1月にオープンした。同館の入館料は10パタカ(約134円)で、世界で最も安価でジャイアントパンダを見学できる施設のひとつとして人気を博している。

4歳の誕生日を迎えた「健健」(写真:IAM)


4歳の誕生日を迎えた「康康」(写真:IAM)

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