マカオ、クリスマス前後のホテル客室稼働率7割に…中国本土からのインバウンド旅客数増

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は12月29日、今年のクリスマス前後5日間(12月23〜27日)のインバウンド旅客数及びホテル関連統計を公表。

 5日間の1日平均インバウンド旅客数は2万4503人(うち中国本土旅客が占める割合は93.2%)、ホテル客室稼働率は69.4%に達した。3〜5つ星ホテルに限ると7割以上。11月が44%だったことを考慮すると、劇的に改善したと言える。また、単日のインバウンド旅客数では、12月25日に2万7555人を記録し、新型コロナウイルス感染症の影響下、直近10ヶ月で第67回マカオグランプリ初日にあたる11月20日の2.8万人に次いで多かった。

 マカオと中国本土における新型コロナウイルス感染症の流行は落ち着いており、7月中旬以降、両地の間の往来制限は緩和が続いている。9月末までに中国本土全域でビザに相当する訪マカオ許可の申請も再開されたことから、MGTOが中国本土向けにインバウンド誘致プロモーションを展開している。MGTOでは、クリスマス前後にかけてインバウンド旅客数の増とホテル客室稼働率が上昇したことについて、プロモーション効果に加え、マカオのホリデームードが旅客を吸引したとの見方を示した。

 中国本土との往来制限緩和後もマカオでは新型コロナ新規感染確認ゼロを維持。中国本土からマカオへの渡航にあたって隔離検疫は免除されるが、直近7日以内の新型コロナウイルス核酸検査陰性証明の提示と健康申告が必須となる。

マカオのホリデームードが旅客を吸引(写真:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  2.  マカオ司法警察局は6月30日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2025年)6月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は6月30日、今年(2025年)3〜5月期の雇用統計を公表…
  5.  中国では、東京電力福島第一原子力発電所からの「ALPS処理水」の海洋放出をきっかけに、2023年…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun