マカオの池で繁殖力強い外来種のザリガニ「ミステリークレイフィッシュ」発見…生態系破壊危惧

 マカオ市政署(IAM)は2月10日、マカオ・タイパ島の大潭山茶花園にある池で「ミステリークレイフィッシュ」と呼ばれる外来種のザリガニを発見したと発表。何者かが遺棄したものである可能性があるとのこと。

 IAMでは、ミステリークレイフィッシュの繁殖力は非常に高く、生態系を破壊する恐れがあるとし、生態環境保護の観点から生物の遺棄をしないよう呼びかけ、場合によっては処罰されることもあるとした。
 
 ミステリークレイフィッシュは大理石模様が特徴で、英語ではマーブルクレイフィッシュとも呼ばれる。IAMによれば、オスが存在せず、メスだけで単為生殖するのが特徴で、1匹の一度あたりの抱卵数は200個と多い上、生命力も極めて強いとのこと。ミステリークレイフィッシュによる生態系の破壊はハンガリー、チェコ、日本でも確認されているという。

 IAMは発見場所の池における駆除作業を終えたが、今後も巡回を強化して状況を見守るとした。

ミステリークレイフィッシュのイメージ(写真:IAM)

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