マカオカジノIR運営MGMチャイナ、コロナ禍2020年の売上78%減も下半期にかけて改善傾向

 マカオでMGMマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びMGMコタイ(コタイ地区)の両カジノIR(統合型リゾート)施設を運営するMGMチャイナ社は2月1日、昨年第4四半期(2020年10〜12月)及び通期の業績を発表。

 昨年通期の売上は前年から78%減の51億香港ドル(日本円換算:約688億円)。調整後EBITDAは14億香港ドル(約189億円)の赤字だった。昨年第4四半期の売上は第3四半期から5.5倍増の24億香港ドル(約324億円)で、収支も黒字に転換。調整後EBITDAは3.67億香港ドル(約50億円)。同社の業績は第3四半期から2四半期連続で改善傾向にある。

 同社によれば、昨年のグループのマカオにおける市場占有率は前年から0.4ポイント上昇の9.9%、第4四半期に限ると12.6%にまで達したとのこと。今後、カジノのプレミアムマス部門がけん引するかたちで今後も市場の回復が進むとの見通しを示した。

 同社に限らず、マカオのカジノ運営各社の業績は新型コロナによる甚大な影響を受けている。マカオのカジノ施設では、防疫措置としてゲーミングテーブル間の距離や同時着席人数の制限などを講じたニューノーマル下における限定的な営業を余儀無くされている。一方で、マカオと中国本土との往来制限が7月中旬から9月下旬にかけて段階的に緩和されたことから、中国本土からのインバウンド旅客が戻りつつある状況にあり、マカオのカジノ売上も回復傾向にある。

大型カジノIR「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

大型カジノIR「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

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