マカオ、カジノで拾った現金を持ち逃げした中国本土出身の男逮捕…バカラに熱中のギャンブラーが落とす

 マカオ司法警察局は4月19日、マカオ・コタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設のカジノ施設内で拾得した現金を持ち逃げしたとして中国本土出身の自称セールス業の男(41)を加重窃盗罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 警察によれば、同月11日午後11時頃、中国本土からマカオを訪れていたという30代の女性ギャンブラーからバカラテーブルを囲んでいた際、脚の上に乗せていた約3万8000香港ドル(日本円換算:約53万円)の現金の束を落としてしまったが、ゲームに熱中していて数分後に確認した時にはなくなっていたとする通報があったとのこと。

 通報を受けた警察がカジノ施設の監視カメラ映像を確認したところ、2人の男がゲーミングテーブル横を通過した際に現金を拾い、カジノ施設を出たことが判明。その後、2人の身元を特定できたが、前後してマカオを出境していたという。その後、4月15日に1人が再びマカオへ入境したため、イミグレーション施設内で身柄の拘束に成功。被疑者は警察の調べに対して犯行を認めるとともに、持ち逃げした金は仲間と等分し、自身の取り分はすでに使い果たしたなどと供述したとのこと。警察では、逃走中の男1人の行方を追っているとした。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は5月2日、マカオのカジノで偽造ゲーミングチップを行使したクロスボーダー犯罪グル…
  2.  マカオ司法警察局は5月2日、コタイ地区の2つのカジノ施設にあるゲーミングテーブルで他人の賭けたチ…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は5月2日、各イミグレーション施設で手荷物検査の強化を図り、違法な運搬活動…
  4.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  5.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区で…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun