中国広東省、新型コロナ市中感染確認が5日連続ゼロに…状況好転の広州全域が低リスクエリアに=6/26

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられている。

 広東省衛生健康委員会が6月27日朝に発表した内容によれば、26日全日の省内における新型コロナの市中感染確認数は無症状感染者も含めてゼロだったとのこと。同省内では5日連続で市中感染確認ゼロとなった。この日の輸入例は感染確認が江門市で1人、無症状感染が5市(広州、仏山、中山、江門、肇慶)で8人。

 広東省の6月26日24時時点までの累計感染確認報告例は2728人(輸入例1162人)で、依然168人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は近日になって終息の兆しを示しているが、各所で散発的な感染確認例が出現している状況。リバウンドに対する警戒も続く中、区域の状況に応じて各種防疫措置の引き締めと緩和の調整がなされている。

 広州市では、26日まで8日連続で市中感染確認ゼロを維持。同市では状況が好転したことを受けて、26日までに中・高リスクエリアがなくなり、全市が低リスクエリアとなるなど、防疫措置の段階的な緩和も進んでいる。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化、域内における防疫措置の調整などの対策を講じている。マカオでも広州及び仏山における状況の変化に応じ、マカオ入境時に14日間の隔離検疫が必要となる中リスク地域指定を見直し、25日午後6時から広州市の海珠区、越秀区、仏山市の禅城区などの指定を解除した。ただし、広州の広い範囲と深セン、東莞、仏山の各市の一部については、依然として中リスク地域指定が維持されている。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。ただし、24日に17日ぶりとなる市中感染確認(感染経路不明、デルタ株感染)があったが、25、26日は2日連続でゼロに。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  中国共産党中央香港マカオ工作弁公室主任で、中国政府の香港マカオ政策担当部門にあたる国務院香港マカ…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は5月12日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図り、違法な運搬活動…
  3.  マカオ政府社会文化司司長事務所(GSASC)は5月10日、同日北京で2025年「東アジア文化都市…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は5月12日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図り、違法な運搬活動…
  5.  マカオ司法警察局は5月10日、マカオ監獄で看守を務めるマカオ人の女(33)を出所者から現金を脅し…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun