マカオカジノIR運営大手サンズチャイナ、レスポンシブル・ゲーミング機構支援へ17年間累計約8800万円寄付

 マカオでもギャンブル依存に対する社会的関心がも年々高まっており、政府及びカジノをはじめとするギャンブル運営企業、社会福祉団体が手を携え、「レスポンシブル・ゲーミング(ギャンブル依存の予防と治療対策を含む社会コストへの対応)」の推進に取り組んでいる。

 マカオでヴェネチアンマカオ、サンズマカオなど複数の大型カジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナは3月1日、マカオにある4つのレスポンシブル・ゲーミング機構(社会福祉団体)に対し、合計45万パタカ(日本円換算:約640万円)を寄付したと発表。

 同社によれば、CSRの一環として2006年から17年連続でマカオ社会におけるレスポンシブル・ゲーミング活動に取り組む社会福祉機構の支援を行っており、寄付の累計は625万パタカ(約8886万円)超に上るとのこと。寄付のほかにも、2004年から「自己隔離計画」、2007年から全ての新入社員にレスポンシブル・ゲーミング研修機会の提供をそれぞれ開始するなど、包括的なレスポンシブル・ゲーミング・プログラムを確立しており、企業として社会的責任を果たすとともに、社会問題の解決、レスポンシブル・ゲーミング環境及び文化作りに寄与しているとした。

サンズチャイナから地元レスポンシブル・ゲーミング機構への小切手授与セレモニーの様子=2022年2月23日(写真:Sands China Limited)

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