国際カジノ見本市「G2Eアジア」がシンガポールで初開催へ…13回連続開催のマカオからシフト

 アジア最大規模の国際カジノ見本市として知られる「G2E(グローバル・ゲーミング・エキスポ)アジア」が今年(2022年)8月24日から26日にかけて、シンガポールの統合型リゾート(IR)マリーナベイサンズ(写真奥の建物)で開催されることがわかった。

 G2Eアジアは、アメリカゲーミング協会とリード・エグジビションズの共催で2007年にスタートし、2019年まで13年(回)続けてマカオで開催されてきた。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受け、2020年と2021年にかけて開催が見合わせが続いた。ゼロコロナ政策を維持するマカオでは、現時点でも厳格な水際措置が講じられており、中国本土以外との相互往来が事実上困難な状況。一方、シンガポールはウィズコロナ政策に転換しており、海外との往来もマカオと比較して容易となっている。

 今年8月にシンガポールで開催予定の「G2Eアジア2022」については、タイトルに「スペシャルエディション」の文字が入り、将来的にマカオへ復帰する可能性にも含みを持たせたものと受け取れる。また、シンガポールの会場となるマリーナベイサンズは、マカオの会場だったヴェネチアンマカオと同系列(ラスベガスサンズグループ)の運営。

 マカオは世界最大のカジノ売上を誇る都市だが、G2Eアジアなどのエキジビションを通じて業界の最新トレンドや人材が集うハブとしても存在感を高めていた。来年以降、本展がマカオに復帰するのか、それともシンガポールで継続開催となるのか、動向に注目したい。

シンガポールのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月29日、同月14日から26日にかけて2025年第1次粤港澳(広東・香…
  2.  マカオ半島・新口岸地区の南湾湖畔に位置する大型ショッピングモール「ワンセントラルマカオ(One …
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2025年)4月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  5.  マカオにはコロアン島にハクサビーチ(黒沙海灘)とチョクワンビーチ(竹灣海灘)の2つのパブリックビ…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun