中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は26省市区から655人…15日連続1千人以下、深圳市では一般市中から陽性者出現=10/2

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月3日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月2日の中国本土における新規市中感染確認者数は189人(前日から73人増)だったとのこと。内訳は内モンゴル自治区80人、四川省45人、広東省19人、湖南省8人、雲南省6人、チベット自治区6人、福建省4人、寧夏回族自治区4人、山西省3人、貴州省3人、北京市2人、江蘇省2人、天津市1人、遼寧省1人、上海市1人、山東省1人、陝西省1人。このうち四川省の7人、内モンゴル自治区の3人、山西省の2人、雲南省の1人の計13人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは352日連続で、3日連続100人超となった。

 市中の無症状感染例は466人(前日から34人増)。内訳は寧夏回族自治区127人、チベット自治区43人、四川省40人、新疆ウイグル自治区33人、貴州省29人、雲南省28人、広東省24人、内モンゴル自治区23人、天津市20人、河南省14人、広西チワン族自治区13人、陝西省11人、山東省10人、山西省9人、黒竜江省9人、浙江省7人、安徽省4人、湖北省4人、上海市3人、江蘇省3人、重慶市2人、北京市1人、河北省1人。

 無症状を含む新規感染者数は655人で、3日ぶり増。ただし、15日連続1千人以下を維持した。

 10月2日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2929人(うち輸入性が623人)で、重症者は23人(輸入性ゼロ)。無症状の患者9565人(輸入性751人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月2日の新規感染者数が3桁となった省市区は寧夏回族自治区(131人)と内モンゴル自治区(103人)。寧夏回族自治区では緩やかな減少傾向を維持しているものの、依然として3桁に。大部分が無症状で、中寧県に集中している状況。内モンゴル自治区は再び3桁となった。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。2日の新規感染者数は前日から16人増の43人で、深圳市、広州市、韶関市、東莞市からの報告例。このうち深圳市が32人を占め、1人は一般市中でのPCR検査によるスクリーニングを経て1人の陽性者が見つかったケースという。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では3〜4千人台まで減少。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。入境時隔離検疫撤廃後も感染者数に大きな変化は生じていない。マカオについては1ヶ月以上にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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