中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は8626人…31日ぶり1万人以下に=12/11

 中国本土では10月下旬頃から全国の広い範囲で新型コロナの再流行が発生し、流行開始後最大規模の感染者数を記録するに至ったが、ウイルスの変異(弱毒化)やワクチン接種率向上などを受けて、近日は防疫措置を大幅に緩和する動きが進んでいる。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が12月12日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月11日の中国本土における新規市中感染確認者数は2171人(前日から99人減)だったとのこと。内訳は広東省879人、北京市528人、海南省207人、浙江省106人、重慶市101人、四川省96人、河南省80人、福建省41人、遼寧省29人、雲南省19人、黒竜江省13人、山東省12人、内モンゴル自治区11人、上海市11人、江蘇省10人、湖南省7人、山西省4人、湖北省4人、陝西省4人、河北省2人、広西チワン族自治区2人、貴州省2人、天津市1人、安徽省1人、チベット自治区1人。このうち広東省の36人、福建省の9人、重慶市の8人、北京市の4人、浙江省の3人、黒竜江省の1人、江蘇省の1人、山東省の1人、海南省の1人、四川省の1人の計65人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は6455人(前日から1872人減)。内訳は重慶市1744人、広東省1468人、北京市609人、山西省292人、黒竜江省286人、天津市253人、山東省242人、青海省172人、湖北省154人、陝西省139人、河北省125人、上海市120人、海南省117人、江蘇省99人、雲南省82人、福建省76人、河南省75人、浙江省68人、吉林省60人、四川省53人、遼寧省43人、寧夏回族自治区41人、広西チワン族自治区37人、甘粛省31人、内モンゴル自治区26人、安徽省16人、湖南省9人、チベット自治区9人、江西省3人、貴州省3人、新疆ウイグル自治区3人。

 無症状を含む新規感染者数は8626人で、14日連続減。また、31日ぶりに1万人以下となった。

 12月11日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3万7968人(うち輸入性が507人)で、重症者は141人(輸入性ゼロ)。無症状の患者25万0822人(輸入性1654人)が医学観察下にあるとのこと。

 12月11日に新規感染例の報告があった省市区の数は全31のうち31で、前日と同数。このうち広東省(2347人)、重慶市(1845人)、北京市(1137人)の3省市が4桁に上ったほか、海南省(324人)、黒竜江省(299人)、山西省(296人)、山東省(254人)、天津市(254人)、浙江省(174人)、青海省(172人)、湖北省(158人)、河南省(155人)、四川省(149人)、陝西省(143人)、上海市(131人)、河北省(127人)、福建省(117人)、江蘇省(109人)、雲南省(101人)の16省市区が3桁に。依然として広東省、重慶市、北京市に報告例が集中し、多くの省市区に分布する状況に変わりはないが、防疫措置緩和後は全体として減少傾向を維持している。

 香港・マカオに隣接する広東省については、省都・広州市からの報告例が約1千人まで減少。省内その他は深圳市120人、珠海市37人、中山市27人など。

 このほか、重慶市と北京市でも減少傾向にあるとのこと。近日、華北エリアで旅客の移動需要が高まっており、北京の首都及び大興の両空港の発着便数が明瞭な増となり、広東省における旅客列車と民間航空便も段階的に再開している模様。

 マカオでは、中国本土に倣って防疫措置の緩和が進んでおり、市中で陽性者の発見に至るケースは増加傾向にあり、11日は3桁に。中国本土からの流入例が主となっている。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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