マカオ、消費者物価指数が18ヶ月連続上昇=2022年12月

 マカオ政府統計調査局が1月20日に公表した資料によれば、昨年(2022年)12月の総合消費者物価指数(2018年4月〜2019年3月=100)は103.86で、前年同月から0.77%の上昇だった。前年同月比で上昇となるのは18ヶ月連続。

 前年同月比での主な上昇要因はホームヘルパー報酬、外食費、学費の上昇、さらにはガソリンと電力価格の値上がりで、住宅家賃、通信サービス費、LPG価格の下落が一部を相殺したとのこと。分類別では、教育(+10.07%)と家庭設備・サービス(+8.93%)の指数が大幅上昇した一方、通信(-9.22%)は大幅下落に。

 また、昨年12月の総合消費者物価指数は前月から0.01%上昇。冬物衣料とレディースシューズの小売価格上昇を受けて衣類・履物の価格指数が0.56%上昇。また、野菜・フルーツ価格、さらには外食費の上昇により食品・ノンアルコール飲料の価格指数についても0.24%上昇。一方、住宅家賃とLPガス小売価格が下がり、住宅・燃料の価格指数は0.22%下落。

 昨年第4四半期(10〜12月の総合消費者物価平均指数は103.86で、前年同時期から0.85%上昇。

 昨年通期(1〜12月)の総合消費者物価平均指数は103.70、前年から1.04%上昇。主な上昇要因はホームヘルパー報酬と外食費の値上がり、さらにはガソリン、電力、フルーツ価格の上昇で、住宅家賃、通信サービス費、豚肉小売価格の下落が上昇分の一部を相殺。分類別では、家庭設備・サービス(+11.23%)と交通(+5.84%)の価格指数が顕著な上昇。通信の価格指数は9.39%下落。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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