20人に1人が公務員―さらに増員計画

マカオでも就職先として公務員の人気が高まっている。高い賃金、福利厚生の充実、休暇が多いなどのメリットがあるためだ。現在、マカオの公務員数は29,000人おり、今後、人出不足から34,000人まで増員が計画されている。市民の一部から公務員の急増に対し不満の声も上がっている。

中国へ返還される1999年以前のマカオの公務員数は約17,000人で、現在は当時から11,000人余り増の約29,598人まで膨れ上がっている。そのうち、保安部門が46%増の9,300人、社会文化部門が63%増の8,500人と増大著しい。総人口のうち20人に1人が公務員だ。公務員給与も毎年上昇していることから、社会では不満の声も上がっており、一部議員が立法議会で指摘するなど、関心が高まっている状況。政府は公務員支出が政府歳出の15.5%で、「警戒線」以下にあるため受け入れ可能としているが、2014年度予算では公務員に対する予算が156億2000万パタカ、同19.5%に達する見通し。

しばらく公務員人気は続くとみられ、今後もマカオ社会の高い関心事となりそうだ。

行政公職局ウェブサイト(参考)

行政公職局ウェブサイト(参考)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府金融管理局は5月6日、今年(2024年)3月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下…
  2.  マカオ政府統計調査局は5月6日、今年第1四半期(2024年1〜3月期)の企業統計を公表。 …
  3.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  4.  マカオ司法警察局は5月3日、同月1日にタイパ島のマンションの一室で男女の争う声がするとの近隣住民…
  5.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun