カジノ無料シャトルバス、運営方式見直しか

各カジノが顧客誘致のためにボーダーゲートやフェリーターミナルとカジノ施設の間で運行している無料シャトル、いわゆる「發財車(ファッチョイチェ)」について、運営方式を見直す動きが出てきている。

地元有力紙「澳門日報」が12月7日付紙面で報じた。マカオの登録車輌数が22万台を超える現状の中、カジノ無料シャトルバス(以下、發財車)、観光バスの路面利用量が多く、大気汚染や交通渋滞などを引き起こす要因として、市民の間から規制を求める声が相次いでいた。これに対し、マカオ政府交通事務局の汪雲局長が語ったところによると、政府は發財車、観光バスに対して税務、メンテナンス、通行ルートの3つについて見直しに着手する予定とし、車輌数の増、路面利用量の減少を図りたい考え。各カジノ、ホテルが独自に運行している發財車を混載型にするなどの研究も進められるという。

統計によると、現在19のカジノ、ホテルが發財車を運行しており、車輌数は約500台、路線数は71ルートに上る。

マカオでは車輌数の増大に伴う交通渋滞、大気汚染が社会問題に(写真はイメージ)―本紙撮影

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