マカオ衛生当局、新型コロナ「XBB」対応ワクチンの導入検討

 マカオ政府衛生局の羅奕龍局長は6月24日、イベント出席時に囲み取材へ応じた際、目下マカオで流行している新型コロナウイルスは「XBB」変異株であり、海外で開発された同株対応ワクチンとそのリリース状況を注視しており、安全性と有効性に関するデータ次第で導入を検討するとコメント。

 その上で、現在マカオで接種できるオミクロンBA.4/5に対応する独ビオンテック社製の2価mRNAワクチンについても、XBB株への予防効果は顕著であると述べた。

 羅局長によれば、最近のマカオにおける各種新型コロナワクチンの接種数は1日あたり200〜300回で、居民のおよそ75%が2価mRNAワクチンの接種を選択しているとのこと。2価mRNAワクチンの在庫は3万本程度と充足しており、使用期限があるため、今後は使用量の状況をみて段階的に購入を進めるとした。(※参考:マカオの人口は約67万人)

 また、マカオにおける新型コロナの接種率は非常に高く、4〜5月にかけて感染者が増加した際にも重症または死亡例は比較的少なく、医療システムに負荷がかかることもなかったが、依然としてワクチン未接種という市民も少なからずいるとし、未接種の場合は早期の接種を、接種済みだが2価mRNAワクチンではない場合は適切な時期に同ワクチンのブースター接種を受けるよう呼びかけた。

ビオンテック製のmRNAワクチンの接種を受けるマカオ居民(資料)=2021年3月3日(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センター)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  2.  マカオ司法警察局は6月30日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2025年)6月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は6月30日、今年(2025年)3〜5月期の雇用統計を公表…
  5.  中国では、東京電力福島第一原子力発電所からの「ALPS処理水」の海洋放出をきっかけに、2023年…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun