マカオ・コロアンビレッジに新たな文化・観光施設が誕生…造船所跡の再開発

 マカオのコロアン島・コロアンビレッジに6月24日、新たな文化・観光施設となる「荔枝碗船廠片區X11-X15(Lai Chi Vun Shipyards – Plots X11-X15)」がオープンした。

 同施設は、20世紀前半に建設され、主に木造船の製造とメンテナンスが行われていた造船所「荔枝碗船廠(Lai Chi Vun Shipyards)」跡地の再開発プロジェクトの一環で、今回オープンしたのはその一部にあたる。

 24日午後にオープニングセレモニーが開催され、ICMの梁恵敏局長はかつてマカオ経済の発展に大きな役割を果たした造船業によって形成された村落コミュニティ形態や水辺と山に囲まれた景観といったマカオでも独特の自然、人文的背景を有する場所であり、再開発にあたってその特徴をしっかり継承した上で新たな機能を盛り込むことを追求したとコメントした。

荔枝碗船廠片區X11会場で開催中の「歲月印記──荔枝碗村的故事」展(写真:ICM)

 今回オープンしたのはX11からX15の5つの区画で、X11区画のエキジビションスペースの開放時間は午前10時から午後6時まで、その他については24時間開放されるとのこと。

 エキジビションスペースでは、木造船の模型やインタラクティブ型の展示を通じて荔枝碗船廠や荔枝碗村の歴史・文化を紹介する「歲月印記──荔枝碗村的故事」展(見学無料)が開催される。また、その他のスペースでは週末及びパブリックホリデーに手工芸品や軽食などを販売するブースが並ぶマーケットの開催、アーティストらによるパフォーマンスの上演などが行われるという。

荔枝碗船廠片區で週末及びパブリックホリデーに開催されるマーケットのイメージ(写真:ICM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ半島新口岸地区にあるカジノIR(統合型リゾート)サンズマカオ(澳門金沙)がきょう(5月18…
  2.  マカオ司法警察局は5月16日、マカオで商業ビルのレンタル会議室を宝飾品店に偽装し、マカオ人の男性…
  3.  香港金融管理局は5月17日、香港におけるデジタル人民元の実証実験範囲を拡大し、香港の携帯電話番号…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社がマカオ特別行政区の成立25周年を記念して…
  5.  マカオ政府統計調査局は5月17日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の民間建築及び 不動産取引…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun