港珠澳大橋経由で香港マカオ結ぶシャトルバスでトコジラミ出現…全車両消毒清掃強化実施へ

 港珠澳大橋の香港側とマカオ側のイミグレーション施設間を結ぶシャトルバス「金巴(金バス)」運行会社は12月13日、同社の運行するバス1台からトコジラミが発見されたと発表。

 運行会社によれば、香港からマカオへ向かうバスの乗客から車内でトコジラミを発見したとの通報があり、事態を重くみて即座に調査チームを編成したとのこと。その結果、現地時間(2023年)12月12日午後11時55分香港発マカオ行きに使用された車両(ナンバープレート:WF9736/ダブルデッカータイプ)からトコジラミを発見するに至ったという。理由については、最近世界各地でトコジラミが蔓延する中、旅客とともに移動してきたとの見方を示した。

 同社では、旅客に対して良好な乗車環境を保障するため、全営業車両に対して消毒殺虫作業を行うとともに、消毒殺虫作業の頻度を高め、車内衛生検査力の向上を図るとし、安心して利用してほしいと呼びかけた。

 金巴は高頻度運行で、港珠澳大橋における主要な交通手段のひとつ。香港・マカオ線のほか、香港・珠海線が存在する。

 トコジラミをめぐっては、先にマカオ政府衛生局でも国際観光都市であるマカオは蔓延リスクに晒されている状況とし、11月初旬から累次にわたって外遊を計画している市民及びマカオのツーリズム業界に対して注意喚起を行ってきた。

 公式発表ベースの情報に限ると、本件が近年マカオでトコジラミの出現が認知された初めてのケースとなる。

 トコジラミは日本で南京虫の別名もある。マカオでは中国語で「臭蟲」や「床蝨」などと呼ばれる。

港珠澳大橋経由で香港マカオ結ぶシャトルバス「金巴」のイメージ(資料)=2022年12月本紙撮影

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