マカオ、2023年の公共路線バス乗客数は延べ2.1億人…ほぼコロナ前水準に

 マカオは面積約32平方キロ(東京の山手線の内側の約半分に相当)という小さな地域だが、公共路線バス運営会社は2社あり、路線数は約90にも上る。一部路線で高頻度運転や終夜運転も実施されるなど、市民や観光客の移動の足として大きな存在感を示している。

 マカオ政府交通事務局(DSAT)が1月2日公表した昨年の公共路線バスに関するレビューによれば、昨年通期の運行本数は320万本超、乗客数は延べ2.1億人超に達したとのこと。単日公共路線バス乗客数は延べ59万人超で、ほぼコロナ前2019年水準といい、順調な回復が進んでいる状況が明らかとなった。

 DSATでは、同年3回にわたって30以上の路線で停留所や運行時間の調整を実施したほか、新たな公共施設のオープンに伴い新路線や新停留所を開設するなど、最適化によるネットワークの拡充を図ったとした。

 このほか、公共路線バス運営2社は新エネルギー車両の導入を続けており、昨年の新エネルギー車両の台数は全体の65%に相当する673台に達しているとのこと。

 マカオの人口は約68万人で、アフターコロナの社会・経済正常化を受けて海外労働者の数が回復傾向にある。また、インバウンド旅客数も急回復が進み、昨年通期では2019年の約7割に相当する約2823万人だった。

マカオの公共路線バスを運営する澳巴(上)と新福利(下)の車輌のイメージ(資料)=本紙撮影

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