マカオ国際空港の埋め立て伴う拡張プロジェクトの起工式開催…2030年完成予定

 マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は11月22日、同空港の埋め立てを伴う拡張工事の起工式を同日開催したと発表。

 同社によれば、今回の拡張プロジェクトは2030年までに現在の海上に突き出たかたちの滑走路(人工島)と誘導路ブリッジの間にある129ヘクタール超の海域を埋め立て造成した上、エプロン容量の拡大や駐機スペース及び高速脱出誘導路の増設を図り、段階的に空港の使用可能面積を325ヘクタールまで拡張するもので、完成時期のめどは2030年、同年の第1フェーズにおける年間旅客輸送量キャパシティは延べ1300万人まで増加する予定とのこと。

マカオ国際空港の埋め立て伴う拡張プロジェクトの起工式の様子=2024年11月22日(写真:CAM)

 工事によるフライトへの影響は最小限にとどめ、一部工事は夜間に行うとしたほか、定期的な環境モニタリングを工事期間中及びプロジェクト完了後5年間継続することも明らかにした。

 マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港。コロナ禍で一時的に旅客輸送量は落ち込んだが、コロナ前までは右肩上がりの伸長が続き、キャパシティ拡大のため拡張計画が持ち上がった経緯がある。目下、アフターコロナで旅客輸送量の回復が進んでいる状況。今年1〜10月累計の旅客輸送量は延べ634万人で、コロナ前2019年同時期の80%相当。

マカオ国際空港の埋め立て伴う拡張プロジェクトのイメージ図(図版:CAM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  2.  マカオ司法警察局は6月30日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2025年)6月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は6月30日、今年(2025年)3〜5月期の雇用統計を公表…
  5.  中国では、東京電力福島第一原子力発電所からの「ALPS処理水」の海洋放出をきっかけに、2023年…

ピックアップ記事

  1.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun