マカオ治安警察局は12月17日、利用したタクシーの車内にあった運転手のバッグから現金を盗んだとしてモンゴル人の男（30代）を窃盗容疑で逮捕したと発表。

　同局によれば、今年（2024年）10月15日、タクシー運転手から乗客に現金を盗まれた可能性があるとの通報が寄せられたとのこと。運転手は同局に対し、コタイ地区にあるホテルから同エリアの別のホテルまで2人組の男の客を乗せたが、1人が助手席、もう1人が後部座席に座り、目的地到着時に後部座席の男が運賃を支払ったという。客が降車した後、受け取った現金を車内に置いていたショルダーバッグ内の財布に入れようとしたところ、もともと入っていた6000香港ドル（日本円換算：約11.8万円）の現金がなくなっていることに気づき、助手席の男に盗まれたようだと説明したという。

　同局が「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システム、タクシーの車載カメラの映像、運転手から提供を受けた資料をもとに捜査を進め、容疑者の男の身元を特定。男が12月10日に港珠澳大橋を経由してマカオへ再入境した際、イミグレーション施設内で逮捕に成功したとのこと。男は同局の調べに対して犯行を否認したが、同局が車載カメラの映像分析などから男の関与は濃厚と判断し、窃盗罪で検察院送致する方針とした。