広東省南部とマカオ結ぶ航路拡充へ

中国の国家交通運輸部が今年中にも広東省と香港・マカオを結ぶ水上運輸業務の行政許可権を広東省に委譲する見通しとなっており、広東省南部の各都市とマカオを結ぶ航路ネットワークの拡充が進むとみられる。

9月13日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。すでに広東省内部内陸の韶関市の韶関新港フェリーターミナルとマカオを結ぶ航路が復活した。マカオ物流貨運連合商会の李國輝理事長によると、水上ネットワークの拡大に伴う期待も大きいが、電子化などによる通関のスピードアップが最重要という。また、マカオと韶関市の間を例にし、現在は陸上輸送が中心だが、交通渋滞や高速道路の事故も多いとし、水上ルートの活用によるリスク軽減を挙げている。

9月12日には東莞市虎門に今月着工予定の新虎門香港マカオ旅客フェリーターミナルには香港及びマカオ国際空港のチェックインカウンターを設置するなどして乗り継ぎの利便性を向上させる計画も発表された。

マカオではタイパ島のタイパフェリーターミナルの建設工事がほぼ完成間近の状況となり、珠江デルタ各都市とマカオを結ぶ新航路などの誘致も本格的にスタートしそうだ。

建設中のタイパフェリーターミナル(資料)=2012年12月―本紙撮影

建設中のタイパフェリーターミナル(資料)=2012年12月―本紙撮影

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