経理担当の女が勤務先の小切手使い巨額横領—マカオ

マカオ司法警察局は9月19日、マカオ半島北部の黒沙環地区にある金物店に勤務する59歳の経理担当の女を詐欺、背任、文書偽造罪で逮捕、送検したと発表した。会社の小切手使って個人または家族名義の口座に会社資金を流用し、その総額は約5年間で約600万パタカ(日本円換算:約8,173万円)にも上った。

女は2005年に会計係として入社し、これまで同店の唯一の会計担当だったという。オーナーから厚い信頼を得ていたといい、帳簿の管理などの一切を任されていたほか、業務上の必要性からオーナーの署名が入った状態の宛名と金額欄が空白の小切手帳も手渡されていた。オーナーが帳簿のチェックを一切しないことから、女は2009年からこの小切手を使った横領行為を始めたという。横領した巨額のカネの用途については、少なくとも2つの不動産への投資と自家用車の購入、生活費などに充てていたという。

最近になって女が休暇を取っていた際、たまたまオーナーが帳簿をチェックする機会があり、横領の事実が発覚したもの。オーナーから通報を受け、女が休暇を終えて出勤したところを司法警察局員が逮捕した。

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