マカオの9月カジノ売上12-13%減との見方、4か月連続前年割れ—タム経済財政担当相

マカオ政府経済財政司のフランシス・タム(譚伯源)司長(経済財政担当相)は9月29日に地元メディアの取材に対し、9月の月次カジノ売上が前年同月比約12-13%減、通年では昨年並みになるとの見方を示した。月次カジノ売上は5年ぶりに前年割れとなった今年6月以降、4か月連続減となる見通し。

一方、タム司長はカジノ売上の前年割れが続く中、マカオを訪れる旅客数は増加を続けており、8月の入境旅客数は単月過去最高を記録したことに触れ、一般リテール業、飲食業はカジノ売上減の影響を受けておらず、マカオ政府がカジノライセンスの対外開放を機にゲーミング業をエンジンとしたツーリズムサービス業の活性化が奏功しているとした。また、経済、就業環境ともに安定していることから、依然としてマカオ経済の先行きを楽観視しているとの見方。

カジノ売上減に伴う次年度の財政予算については、2014年の歳入が予算を上回っていることから、2015年についても14年並みになるとの考え。

9月30日、マカオ山東同郷会の創立式典に出席したマカオ経済財政司フランシス・タム司長(左から2人目)(写真:新聞局)

9月30日、マカオ山東同郷会の創立式典に出席したマカオ経済財政司フランシス・タム司長(左から2人目)(写真:新聞局)

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