マカオの失業率、過去最良水準の1.7%を11期連続維持、カジノ付き大型IRが施設が人材吸引=14年9-11月期就業調査

マカオ政府統計調査局は12月31日、2014年9-11月期の就業調査結果を発表。失業率は前回調査(2014年8-10月)と同水準の1.7%、就業不足率は0.1ポイント上昇の0.4%となった。過去最良水準となる失業率1.7%を11期連続持続している。

9-11月期の労働人口は40万3100人、労働力参加率は74.4%。このうち、総就業人数は39万6200人で、前回調査と比較して1800人の増。業種別ではゲーミング(カジノ)産業従事者が1300人増の8万5900人にまで膨らみ、総就業人数に占める割合は21.3%となっている。

失業人口は6900人で前回調査から変わらず。初めての職探しをする新増労働力が総失業人口に占める割合は5.7ポイント下落の20.3%。

前年同時期との比較では、労働参加率が1.2ポイント上昇、失業率と就業不足率はそれぞれ0.2ポイント、0.1ポイントの下落。

マカオでは2014年6月以降カジノ売上の前年割れが続いているが、今のところ労働市場への数字上のインパクトは特に見られない。カジノ付き大型IR(統合型リゾート)施設運営各社は、昨今のカジノ売上の減を理由としたリストラを実施する考えは一切ない考えを相次いで発表している。また、2015年からコタイ地区を中心に大型IR施設のオープンラッシュがスタートするため、既存人材の囲い込みと新規人材の採用の双方について積極的な姿勢を示している。

カジノ付き大型IR施設のオープンラッシュがマカオの人材市場を活性化させている=マカオ半島のカジノ集積地区(資料写真)—本紙撮影

カジノ付き大型IR施設のオープンラッシュがマカオの人材市場を活性化させている=マカオ半島のカジノ集積地区(資料写真)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月29日、同月14日から26日にかけて2025年第1次粤港澳(広東・香…
  2.  マカオ半島・新口岸地区の南湾湖畔に位置する大型ショッピングモール「ワンセントラルマカオ(One …
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2025年)4月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  5.  マカオにはコロアン島にハクサビーチ(黒沙海灘)とチョクワンビーチ(竹灣海灘)の2つのパブリックビ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun