マカオのカジノ街で14歳少女らに売春させ上納金得る=中国人犯罪組織メンバー5人逮捕

マカオ司法警察局は12月30日、コタイ地区のカジノ街で14歳の少女らを使い売春させ、上納金を得ていたとして、組織犯罪、売春管理、人身売買などの罪で中国・湖北省出身の22-26歳の男5人を逮捕、送検したことを明らかにした。

マカオの日刊紙「澳門日報」が12月31日付紙面で報じた。事件が発覚したのは12月29日のこと。治安警察局の警察官がカジノ付き大型IR(統合型リゾート)施設が建ち並ぶコタイ地区のホテルを定例巡回していた際、売春をしていたとみられる14歳の中国人少女を拘束。同日午後、司法警察の調べて明らかになった手がかりを元に、同局がコタイ地区のホテル内を捜索、この件に関与したとみられる男5人を発見し、逮捕した。男らの配下で売春を行っていたという別の20代の中国人の女も拘束されている。

逮捕された男らの供述によると、主犯格の男が中国本土の複数のコネクションを使って「大金が稼げる」として女性の求人を行い、その他4人のメンバーが近くにいる人を探す機能があるというスマートフォンのメッセージアプリを使いコタイ地区で男性客を勧誘する役割分担だった。少女らは1〜2ヶ月前からマカオのホテル客室で1ヶ月にそれぞれ十数人を相手に売春を行い、1回あたり1000〜5000パタカ(日本円換算:約1万5000〜7万5000円)を受け取った後、そのうちの65%を男らに「上納」していたという。

警察では、男らの配下で売春を行った女がほかにもいる可能性もあるとみて、捜査を進めている。

カジノ付き大型IR施設が建ち並ぶマカオ・コタイ地区(資料写真)—本紙撮影

カジノ付き大型IR施設が建ち並ぶマカオ・コタイ地区(資料写真)—本紙撮影

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