中国、年間1300万人超が人工妊娠中絶手術受ける=避妊知識不足や一人っ子政策と関連か

中国国家衛生・計画生育委員会科学技術研究所の呉尚純研究員は4月24日、統計データを元に中国で人工妊娠中絶手術を受ける人の数が年間のべ1300万人を超え、重複流産率も55.9%に上ることを明かした。堕胎の低年齢化傾向も見受けられるという。

マカオの日刊紙「澳門日報」が4月25日付紙面で中新社北京電(24日)を引用して報じた。呉研究員によると、中国における流産率は1000分の62で、世界最低の西欧では1000分の11、米国では1000分の20〜30という。また、中国における重複流産率は55.9%と極めて高い上、3回以上の高頻度流産が13.5%、半年から1年半以内の短期重複流産が45%を占めたという。

中国における科学的避妊知識不足、流産と計画生育(いわゆる一人っ子政策)に関する明確な指針が全面実施されていない現状が浮き彫りとなったといえる。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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