香港・マカオも追随、中国の抗日戦勝70周年記念日休日化=今年9月3日

中国国務院は5月13日、抗日戦争及び世界反ファシスト戦争勝利70周年記念日として、今年(2015年)9月3日(木)を休日とすると発表した。また、9月4日(金)を休日とし、9月6日(日)を出勤日とする措置も合わせて発表され、9月3〜5日が事実上3連休となる。

抗日戦勝記念日は12月13日の南京事件追悼記念日と並び、昨年(2014年)2月27日に中国の全国人民代表大会常務委員会で公祭日化が通過、決定したもの。なお、昨年は休日扱いにはなっていなかったが、中国本土、香港、マカオで政府主催の記念式典が開催された。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が5月13日午後の電子版で報じた内容によると、中国中央が抗日戦勝記念日を休日としたことを受け、香港政府もこれに追随する方針を示し、近日中にも立法機関にあたる香港立法会へ関連条例草案を提出する見通しという。

また、マカオの政府系放送局TDMが同日ラジオニュースで報じた内容によると、同局の取材に対し、マカオ政府報道官はマカオも追随する方針であるとし、あらためて後日詳細を発表する予定とコメントしたという。

なお、第二次世界大戦において、英国の植民地だった香港は旧日本軍による3年8ヶ月間の占領期を経験した。一方、マカオは中立国の立場にあったポルトガルの統治下にあり、直接の戦火が及ばなかった地域としてしられる。そのため、周辺地域から戦渦を逃れてマカオに流入した避難者も多かったとされる。香港は1997年7月1日、マカオは1999年12月20日に、それぞれ中国に返還された。

(註:前日配信記事に加筆、修正した上で再配信しました)

中国・北京郊外の盧溝橋にある中国人民抗日戦争記念館(資料写真)—本紙撮影

中国・北京郊外の盧溝橋にある中国人民抗日戦争記念館(資料写真)—本紙撮影

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