中国が台湾・金門島のカジノ導入計画を牽制=もし実現なら交流取り消し示唆

中国南東部の沿岸に位置する福建省アモイ市から海を隔ててわずか数キロ、船で1時間の距離にある台湾・金門島。昨今、台湾におけるカジノIR(統合型リゾート)導入候補地のひとつとしても知られる存在だ。

マカオの月刊英字経済誌「マカオビジネス」が5月26日付電子版で台湾メディアの報道を引用して報じた内容によると、中台双方の主管官庁閣僚級会談に出席するため金門島を訪問中の中国国務院台湾事務弁公室の張志軍主任が取材に応じた際、金門島のカジノ導入計画について強く牽制する姿勢を示し、「もし計画が実現した場合には中国本土と金門島の間の直行航空便、船舶、郵便の交流が取り消しとなるだろう」と語ったという。

金門島の対岸にある中国福建省アモイ市(資料)=2009年—本紙撮影

金門島の対岸にある中国福建省アモイ市(資料)=2009年—本紙撮影

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