香港政府、韓国への渡航警告レベル引き下げ「28日間連続MERS新規患者発生ゼロ」を条件に検討

韓国でMERS(中東呼吸器症候群)感染が拡大する中、香港政府は今月(6月)9日に韓国への渡航警告レベルを脅威の存在が明確とする「赤」に引き上げ、不要不急の韓国渡航を自粛するよう呼びかけている。また、これを受けて香港の旅行代理店は7月中旬までの韓国行きパッケージツアーの催行中止を決定した。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が6月28日午前の電子版で報じた内容によると、香港政府食品衛生局の高永文局長は同日、韓国でMERSの新規感染者が同月27、28日と2日連続でゼロとなっていることについて、当地におけるパンデミックが発生するリスクは低減したが、香港においては引き続き警戒を維持すると述べたという。また、今後の香港政府による韓国への渡航警告レベル引き下げについて「28日間連続MERS新規患者発生ゼロ」を条件に検討するとの見通しを明かしたとのこと。

28日間という数字については、WHO(世界保健機関)が示すMERSの潜伏期間は2〜14日間であることから、香港当局ではその2周期分を観察期間に充てるためという。

仮に6月27日で新規患者の発生がストップしたとすると、最も早い警告レベル引き下げのタイミングは7月25日となる。

韓国・ソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)地区の町並み(資料)=2010年—本紙撮影

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